モラ夫から逃げたいだけだった

モラ夫から逃げたいだけだった

作者・村上みちこ

「夫の異常な愛に縛られた私を解放したのは、16歳下の危険な音大生でした──」

開業医の夫を持ち、誰もが羨むセレブ専業主婦の文香。
 けれどその裏で、彼女は“決められた曜日、決められたプレイ”を強いられていた。
 メイド服を着せられ、ただ夫に奉仕するだけの歪んだ結婚生活。
 息の詰まる日常から逃れるように始めたパート先で、39歳の文香は出会う。
 美しい容姿と妖しい色気を持つ、ピアノ講師の音大生・律人に──。
ある夜、偶然にも彼とオーナーの激しい情事を目撃してしまう文香。
 目を逸らすべきなのに、なぜか身体は熱を帯びていく……。

「あの時、物欲しそうに見てたよね?」

見透かすような囁きに、心も身体も揺さぶられる。
 モラハラ夫の支配と、若く危険な青年の強引な誘惑。
 抗えない背徳の快感に、文香はゆっくりと堕ちていく──。

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